保永堂版「東海道五拾三次之内」など名所絵の絵師として名を馳せる歌川広重が、数多くの戯画を描いたことは、意外にも知られていません。
柔らかな筆致と自ら画の中で遊ぶような機知に富んだ表現は、見る人が思わずくすっと笑う可笑しみがあります。
自由闊達なこれらの人物表現は、風景画中の人物にも生かされ、広重作品の中に溶け込み、広重らしさの一部を担っているといえるでしょう。
巻末の解説では、戯画の原典がわかるように解説。見て楽しめ、読んで学べる一冊となっています。
A4変形(29.5cm × 22.5cm) カバー カラー106頁
図録代 3000円(税込)+430円(送料)=3430円
※レターパックライトにて送付致します。2冊まで入ります。