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コレクションから今月の一枚

歌川広重 東海道五拾三次之内
 庄野 白雨
天保4〜5年(1833-1834)頃/横大判・錦絵/
版元:竹内孫八

Utagawa Hiroshige:  Shōno: Rain Shower, from the series Fifty-three Stations of the Tōkaidō Road/c.Tenpo 4-5(c.1833-34)/horisotal Ōban, Nishiki-e/
Publisher: Takenouchi Magohachi

長い梅雨もそろそろ開けるころでしょうか。
「The UKIYO-E 2020 日本三大浮世絵コレクション」出品作品から、夕立を描いた作品を選びました。
 <前期展示(7月23日〜8月23日)。後期は太田記念美術館、日本浮世絵博物館ご所蔵作品2点が展示されます>

 石薬師を発って鈴鹿川に沿いに一里ほど山道を登った辺りが庄野である。保永堂版の「庄野」が広重全作品中の傑作となったのは、どこにでもあるような景色を鑑賞に適う風景画にまで高めたことにある。白雨とはにわか雨のことで、急に激しく降り出した雨に道を急ぐ人々の姿がドラマチックに描かれている。駕籠屋は声を掛け合って坂道を駆け上り、駕籠の中の客が手に力を込める。その横を同じ様な笠と蓑の男が走り去り、すれ違った瞬間が捉えられた。背景の竹薮が強い風に騒き、雨に煙った様子を三段階の墨の色調で巧みに表現している。

平木コレクションについて

平木コレクションは、戦前の三大コレクションとして著名な「松方コレクション」「斎藤コレクション」「三原コレクション」の内、実業家平木信二氏によって所有された斎藤、三原コレクションの二大コレクションに増補集大成して形成されたものです。浮世絵の創始と称される菱川師宣から橋口五葉や伊東深水という近代版画に至るまで、近世以降の版画の歴史をたどることが出来るように蒐集されたコレクションです。約6000点の所蔵作品には、重要文化財11点、重要美術品238点を含み、その質の高さは内外に知られています。

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