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A4変形(30.5cm×23.0cm) /カバー装/260頁
巻頭「ヴェールを脱いだ黄雀文庫」 大久保純一(国立歴史民俗博物館教授)
第一章:初期から明治まで
コラム
座鋪八景 ―鈴木春信から鳥居清長へ
二代歌川豊国の役者絵から考える葛飾北斎「神奈川沖浪裏」
歌川国貞の「東海道五十三次之内」(通称「美人東海道」)について
歌川国芳「祭礼行列図」について
第二章:こだわりのコレクション
忠臣蔵の浮世絵
納涼の浮世絵
猫の浮世絵
鯰絵
作品解説(全点作品解説)
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大久保純一氏(国立歴史民俗博物館教授)執筆 「ヴェールを脱いだ黄雀文庫」より抜粋
「予想に違わぬ」、という言い方で書き始めようと考えていたが、今回この図録に掲載予定の作品の画像を拝見し、「予想を大きく超えた」という書き出しにしなければと思い直した。
黄雀文庫は、長年平木浮世絵財団の運営に携わってこられた佐藤光信氏の個人コレクションである。浮世絵の研究者かつコレクターとしての佐藤氏の名を知らない者は浮世絵業界ではもぐりだが、そのコレクション黄雀文庫の内容に関しては、相当な質と量らしいという噂はあったものの、詳細は誰も知らなかったといってよい。
(中略)
幕末・明治といった浮世絵末期の時代に焦点を絞るならともかく、浮世絵に対する評価が昔よりもはるかに高くなっている今日において、富豪ならともかくも、一個人が質・量ともに充実した浮世絵のコレクションを形成することは至難の業であろう。そうした先入観でもって今回の図録レイアウトを目にしたとき、筆彩色の初期版画の稀品から錦絵創生前後、天明・寛政のいわゆる「黄金時代」を経て北斎一派の名所絵、幕末歌川派の国貞・国芳・広重といった三巨匠の有名作品、さらに明治の芳年まで、浮世絵の歴史のほぼ全時代を通して系統的に収集されていることに驚きを禁じ得ない。
(中略)
今回の図録のレイアウトを通覧して、リッカー美術館時代以来の平木浮世絵財団主催の展覧会に出品されているものがちらほらと見出されることにも気がついた。国内有数の質を誇る平木信二氏のコレクションだが、当初の総点数は一二〇〇点と必ずしも多くはなく、しかも幕末・明治の作品が乏しいため、浮世絵専門館として開館から一〇年ほどは展示活動の維持に苦労されたとのこと。黄雀文庫が体系的な収集となっているのは、平木コレクションの弱点を補って展示を充実させるという意図があってのことと伺った。たんなる個人的な趣味・嗜好ではなく、美術館活動に対するサポートを視野に入れた収集であり、その点で他の個人コレクションの収集目的とは一線を画するものだということができる。
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