安政2年(1855)10月2日の夜に江戸をおそった大地震は、直後に発生した大火災と相まって江戸の町に甚大な被害を及ぼしました。
当時、地中深くにいる大鯰が鹿島神宮の要石によって抑えられていると信じられていました。
安政江戸大地震の翌日から制作されたと伝えられる「鯰絵(なまずえ)」では、そんな地震鯰たちが擬人化され、鹿島神、要石や被害にあった人々などに退治されたり、謝ったり、復興を助けたりとユーモラスな姿で描かれています。災害に遭いながらも笑いを享受出来た江戸の人々の柔軟な考え方が見てとれます。
黄雀文庫のコレクションから、鯰絵をはじめとする211点を厳選した「特集展示 黄雀文庫所蔵 鯰絵のイマジネーション」展は、2021年8月に国立歴史民俗博物館で開催されました。
展覧会URL: https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/old/special_2021
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A4変形(29.5cm × 22.5cm) カラー146頁
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